禁煙外来

禁煙外来では、まずタバコの害を教える。タバコの煙にはニコチン、一酸化炭素、アンモニアなど4000種類以上の科学物質が含まれ、そのうち200種類が人体に有害で、60種類に発ガン性がある。日本では1年で11万人タバコの為に死んでいる。
これらは視覚に訴えると効果があり、市販の書籍や映像ソフトを利用すると便利である。また、喫煙による急性の影響を教えるのも良い。
タバコをすうと、身長が伸びない。 脳の働きが悪くなる。運動能力が落ちる。歯周病が悪化し歯が抜けるなどである。
また受動喫煙の危険性の話も大事で家庭でタバコの煙を吸わせられる子供は学業成績が下がる。将来肺ガンや口腔ガンのリスクが増大する。ニコチン依存症についても教える。喫煙している子供は 、大人ぶって自分の意思で吸っているように見えるが実際にはニコチン依存症でやめられなくなっているのが多いのである。

禁煙外来について
タバコをやめられない未成年者に対して治療に当たっている医療機関では、ニコチンパッチを使って治療すると、ほとんどの子供は1〜2週間でニコチン依存症から脱却できる。
禁煙外来ではタバコの害について上記に述べた説明を した後、ニコチンパッチの使用説明をするが、他の病気と同じように対応している。

禁煙ジュニアマラソン
奈良女子大学高橋裕子先生の主催する禁煙ジュニアマラソンは子供たちに禁煙意欲を持続させ禁煙を継続させるために優れた方法である。
これはインターネットで申し込むと、患児の携帯電話やパソコンに禁煙を援助するメールが毎日送られてくるシステムである。
また、たとえばタバコをすいたくなったときに、患児からメールを送るとアドバイスの返事が送られてくる、という双方向の機能をもっている。
もうひとつの利点はたとえ患児がニコチンパッチを使用しなくても禁煙に挑戦できる配慮がなされている。
このサービスは無料で提供されパソコンや携帯電話をもつ患児には推奨される。成人向けのインターネット禁煙マラソン(有料)もあり家族の喫煙者に勧めるのも方法である。

参考文献
1:加地正行:思春期の喫煙防止卒煙教育 小児内科39;2007,1324-1327.
2:加地正行:卒煙外来.小児科46;2005,188-196.
3:高橋裕子 三浦秀史:完全禁煙マニュアル PHP研究所東京2006.
4:高橋裕子:禁煙支援は楽しく保健医療専門職のための行動指針。(株)シービーアール東京2005.
5:北川純:某高校における喫煙防止教育―歯周疾患、問題をおこして退学した生徒との関係―川越市歯科医師会
6:奥田恭久:週間タバコの正体 和歌山県立和歌山工業高等学校発行